法事法要についてのマナー・作法を教えます

2009年12月

はじめに

法事・法要という単語は日常生活においても頻繁に使われていますが、法事・法要について正しい知識をお持ちの方は意外と少ないのではないでしょうか。

そこで法事・法要 種類・マナー・作法 徹底研究ナビでは法事についての基礎知識を誰もが簡単にわかりやすく理解できるよう説明していきたいと思っています。

具体的には法事・法要の挨拶についてのルールやマナー・服装についての知識や案内状の書き方、引き出物についての知識、お布施やお供え物についての知識など、法事・法要についてみなさんが理解に乏しい分野や疑問に思っている点について詳しく解説していきたいと思っています。

必要な部分の知識だけ入れることもできるようにカテゴリ別に法事・法要についての知識をまとめてありますので、必要な事についての知識だけをすぐに調べる事も可能です。

法事とは

1hou.jpg法事とは何か、法要とは何かと聞かれると、法事・法要の定義について答えることができない人は多いのではないでしょうか。

何となく、四十九日法要とか、一周忌法要、三回忌法要のことだと漠然と答える事しかできない人がほとんどだと思います。


法事も法要も同義語ですががつまり、亡き人を縁として今、生かせれている生命の尊さをかみしめつつ、故人も我も共に救ってくださる仏様の智慧と慈悲に手を合わせ、その仏恩にご報謝のお勤めとして行う行事のことを法事・法要というのです。

また法事・法要とは、仏になった故人を供養するという意味の仏教用語で、追善供養ともいいます。

一度知ってしまえば非常に簡単な意味であることがわかりますよね。



法事・法要の種類

仏教では法事・法要を行う日が決まっています。

死後七日ごとに四十九日まで行う忌日法要(きびほうよう)と、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌などの年忌法要(ねんきほうよう)です。

一覧にしてみたのでご確認ください。


忌日法要 読み方 いつを指す?
初七日 しょなのか 命日も含めて7日目
二七日 ふたなのか 命日も含めて14日目
三七日 みなのか 命日も含めて21日目
四七日 よなのか 命日も含めて28日目
五七日 (=三十五日)
いつなのか (さんじゅうごにち) 命日も含めて35日目
六七日 むなのか 命日も含めて42日目
七七日 (=四十九日) なななのか (しじゅうくにち) 命日も含めて49日目
百カ日 ひゃっかにち 命日も含めて100日目


年忌法要 いつを指す?
一周忌 命日から満1年目
三回忌 命日から満2年目
七回忌 命日から満6年目
十三回忌 命日から満12年目
十七回忌 命日から満16年目
二十三回忌 命日から満22年目
二十七回忌 命日から満26年目
三十三回忌 命日から満32年目
三十七回忌 命日から満36年目
四十三回忌 命日から満42年目
四十七回忌 命日から満46年目
五十回忌 命日から満49年目
百回忌 命日から満99年目


仏教では、死後七週間はまだ故人があの世とこの世の間をさまよっているとされています。

この四十九日間を「中陰(ちゅういん)」と呼んでいます。

死後七日目から七日ごとに七回、閻魔大王(えんまだいおう)をはじめとする十王から、生前の行いに対してお裁きを受け、四十九日目で来世の行き先が決まるとされています。

だからこのような意味で法事・法要としての四十九日は有名なのですね。

 そして残された家族は故人が極楽浄土に行けるように、故人に善を送る(追善)法要を営むのです。 年忌法要は極楽浄土に行った故人がさらなる精進の道へと導くために営みます。

それと同時に故人が設けてくれた人と人とのご縁、「この人の存在があったからこそ自分がある」というつながりを再確認し、故人への感謝の思いを新たに、法事・法要を通じて自分自身を見つめ直すのです。

一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌とつづき、三十三回忌で長い修行の締めくくりとして、故人は菩薩(ぼさつ)の道に入り、「ご先祖さま=守り神」となります。

一応仏教上は五十回忌、百回忌がありますが、仏教では、亡くなってから33年がたつとどんな人でも無罪放免となり、極楽浄土に行くことができるとされています。そのため、年忌法要は、三十三回忌で弔い上げ(とむらいあげ)とするのが一般的です。



法事・法要の流れ

今回は法事・法要を開催する上での流れを説明したいと思います。

①僧侶への依頼・日程の決定

まず僧侶と相談のうえ、法事・法要を行う日程を決定しなければなりません。卒塔婆(そとば)を依頼する場合は、日程を決定する際に依頼しましょう。法事・法要は故人の命日に行いますが、参列者の都合から命日より前の日曜日などに行うことが多いです。(命日ではない日に法事を行う場合は、必ず前にずらすようにします。後ではいけません)   

②会場の決定

法事の会場は、寺や、自宅、ホテルなどがあります。法事のあとには、お墓参りをすることや、会食でもてなすことを考慮して適切な会場を選ぶようにしましょう。

③法事に招く人を決定する

四十九日法要・一周忌・三回忌などの重要とされている法事は、多くの人を招き、七回忌以降は、しだいに招く方をしぼり内輪でひっそりと行う場合が多いです。

④法事案内状を送る

法事の日程・場所などが決まったら、約1ヶ月前には案内状を送ります。あまり遅くなってしまうのはマナーに反するので必ず遅れないように送りましょう。法事案内状を送付する際の注意点なのですが、出欠の返事を確認するので返信用のハガキ若しくは往復ハガキ
を封書に入れ忘れないようにしましょう。
   
⑤法事引き出物・会食の手配 

法事に招く人が決まったら、引き出物と会食の手配を行います。忘れないように注意する必要があります。
後になって、人数分が足りなかったなんて事態が発生しないようにしなければなりません。

初七日について

1sho.jpg命日も含めて七日目に行う法事・法要が初七日です。「初願忌(しょがんき)」ともいいます。

仏教では人が死ぬと七日ごとに七回、閻魔大王により生前の所業を裁かれ、 四十九日目に判決が言い渡され、来世の行き先が決まるといわれています。

そして初七日は故人が三途の川のほとりに到着する日とされています。故人が激流か急流か緩流かのいずれを渡るかが裁きで決まる大切な日で、緩流を渡れるように法要をします。

通常は四十九日まで七日ごとに集まり、法事・法要をしていたのですが、最近では、参列者の時間的負担を考慮して(特に遠方からの親近者を考慮して)葬儀のあとに、還骨勤行と共に行う場合が多くみられるようになりました。

また、告別式のお経に引き続いて初七日のお経をあげてもらう場合もみられます。

葬儀の後や告別式に初七日を行うケースが増えているのは事実ですが、初七日は非常に重要な日であるということはしっかりと覚えておいて下さい。

※還骨勤行とは・・・火葬場から帰ってきた遺骨を迎える、葬儀を締めくくる儀式で、遺族、会葬者が後飾りの祭壇の前に集まり、灯明をつけ線香を揚げ、僧侶にお経をあげてもらう儀式のこと。 

四十九日までの心構え、ルール

葬儀のあと、遺骨、遺影、白木の位牌を安置し、花や灯明、香炉を置くための中陰壇(後飾り壇)を設けます。

仏教では人が死ぬと七日ごとに七回、閻魔大王により生前の所業を裁かれ、 四十九日目に判決が言い渡され、来世の行き先が決まるるといわれていることは別項でも説明しました。

中陰の四十九日間、家族は中陰壇の前に座り、故人が極楽浄土に行けるように供養します。

七日ごとの法要が無理な場合でも、この期間は中陰壇の前にできるだけ座り、お線香をあげ手を合わせておまいりしましょう。

そして忘れてはならないのが、四十九日までが忌中(きちゅう)で、この期間は結婚式などのお祝いごとへの出席や、神社への参拝は控えるようにしなければなりますせん。

これはルールであり、四十九日までのマナーになりますのでしっかりと覚えておきましょう。






四十九日について理解する

四十九日は、初七日から七日ごとに受けたお裁きにより来世の行き先が決まるもっとも重要な日で、「満中陰(まんちゅういん)」と呼ばれます。

故人の成仏を願い極楽浄土に行けるように、遺族、親族、友人、知人などが参列し、法事・法要を営みます。

そして、この日が忌明けとされます。本位牌を仏壇に納め、白木の位牌を菩提寺に納め法要後、忌明けの会食を開きます。

ここで一点注意点ですが、白木の位牌は、葬儀用の仮の位牌にすぎませんので、四十九日までに漆塗りの本位牌に作り替えなくてはなりません。なので四十九日までに間に合うように本位牌の準備をするようにしましょう。

四十九日の法要は忌日(きび)の当日に行うのが理想ですが、実際には参列者の都合もるので日にちをずらすことも可能です。

しかし必ず忌日の前に行わなくてはなりません。忌日の後ではいけません。

また四十九日をもって忌明けとされますので覚えておいて下さい。

補足ですが納骨に関しては、いつにしなければならないという決まりは特にはないのですが、四十九日に納骨するケースが多いです。


一周忌について理解する

故人が亡くなって、翌年の満1年目の間に初めての祥月命日に行う法要が、一周忌です。

この一周忌は、年忌法要の中でも、特に重要とされている大切な法要です。

一周忌までが喪中(もちゅう)で、この日をもって喪が明けることになります。

喪中に迎えた正月は、年賀状、年始挨拶、正月飾り、初詣などの正月行事は控えなければなりません。

法要の内容ですが遺族、親族、友人、知人などが参列し、僧侶による読経のあと、一同で焼香・会食(お斎)をします。


法事案内状のマナー

重要な法事(四十九日法要・一周忌・三回忌など)を営む際は、法事案内状を送るのが一般的です。

食事や引き出物の用意のために、出欠の返事を頂く場合は返信用のハガキや往復ハガキを利用するようにしましょう。 
(家族で参列していただく場合は、出席人数を書いてもらいます。)

法事案内状を送る前にまず法事に招く方を決めましょう。

四十九日法要・一周忌・三回忌などの重要とされている法事は、遺族、親族だけでなく友人、知人など比較的たくさんの方を招き、七回忌以降は、しだいに法要の規模を縮小し、招く方を限定することが一般的です。

そして法事案内状文の書き方にしたがって(※別項で説明します)、法事の約1ヶ月前には法事案内状を法事に招く人に送りましょう。


法事の挨拶について理解する

法事における挨拶は、施主が行います。

そして法事の挨拶は法事が終わった後の食事の前に行います。

法事の挨拶の内容ですが

①法事に参列していただいた事へのお礼
②ご厚誼(こうぎ)へのお礼
③遺族のその後についての報告
④食事を用意したので,故人をしのんで召し上がっていただきたいという言葉


上記の4点をしっっかりと内容に取り込んで挨拶をするようにしましょう。

では具体的に法事の挨拶文例を紹介いたします。参考にして頂ければと思います。

★四十九日(49日)の挨拶例

 「本日はご多用中のところ、亡き父(母)の四十九日の法要にお越しくださいまして誠にありがとうございます。

葬儀の際には、皆様にはひとかたならぬお世話を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。

本日、納骨の儀も無事済ませることが出来ましたのも、皆様方のお力添えの賜物と心より感謝いたしております。

○がこの世を去ってから今日(こんにち)、今更ながら、その存在の大きさを実感いたしているところでございます。

○を失ったことは無念ですが、残された者が、力を合わせて仲良く生きていく事が、亡き○への何よりの供養と信じております。

どうか皆様、今後とも引き続きご指導賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

これといったおもてなしもできませんが、心ばかりの食事を用意いたしました。お時間の許す限りごゆっくりお過ごしいただければと存じます。

本日は誠にありがとうございました。」

★一周忌法要の挨拶例

 「本日は、皆様お忙しい中を亡き○、法名○○院○○の一周忌にお参りいただきまして、まことにありがとうございます。

ときは早いもので、○が亡くなりまして一年の月日が流れました。

当初はただ呆然とする日がつづき、しばらくは火が消えたような状態でしたが、ようやく元気を取り戻してまいりました。

これも、皆様方のお力添えのおかげと感謝いたしております。

本日は、ささやかでございますが、お食事をご用意させていただきました。

どうぞごゆっくりご歓談くださいますようお願い申し上げます。

○○の思い出話などお聞かせ願えれば幸いでございます

本日はまことにありがとうございました。」



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